UbuntuでDockerを使い始める前に知っておきたい基本
この記事の流れ
AI関連のツールやライブラリを調べていると、「Dockerを使ってください」という説明をよく見かけます。最初は名前を聞いても何がうれしいのか分かりませんでしたが、使い始めてからは手放せなくなりました。
この記事では、Dockerとは何か、なぜAI環境と相性がよいのかを初心者向けに整理しています。インストール手順より前に、まず概念を理解することを目的にしています。
この記事でわかること
- Dockerとは何か、何ができるか
- 仮想マシンとコンテナの違い
- AI環境でDockerが便利な理由
- Ubuntuへのインストール方法
想定読者
- DockerをAI環境で使ってみたい方
- Dockerという名前は聞いたことがあるが、何か分からない方
- Ubuntu上にAI作業環境を整えている方
Dockerとは何か
Docker(ドッカー)は、「コンテナ」という仕組みを使ってアプリケーションを動かすツールです。
コンテナとは、アプリとその動作に必要な環境をまとめてパッケージにしたものです。Windowsで言えば、インストーラーとその実行環境がすべてセットになったイメージに近い感覚です。
仮想マシンとコンテナの違い
DockerはしばしばVMware(仮想マシン)と比較されます。どちらも「環境を分離する」という目的は同じですが、仕組みが違います。
| 項目 | 仮想マシン | Dockerコンテナ |
|---|---|---|
| OSの扱い | 完全なOSを丸ごと起動する | ホストOSのカーネルを共用 |
| 起動時間 | 数分かかる | 数秒で起動 |
| 容量 | 数GB以上 | 数百MBから |
| 用途 | 完全な別環境が必要なとき | アプリ単位で環境を分けたいとき |
AI環境でDockerが便利な理由
AI関連のツールは、バージョンの依存関係が複雑なことが多いです。ライブラリAとライブラリBを同じ環境に入れると競合する、ということがよく起きます。
Dockerを使うと、プロジェクトごとに独立した環境を作れます。環境を壊しても、コンテナを削除して作り直せばよいため、ホストのUbuntu環境を汚しません。
また、AI関連のツールは「このDockerイメージを使ってください」という形で配布されることが多く、環境構築の手間が大幅に省けます。
UbuntuへのDockerインストール
公式の手順に従ってインストールします。ターミナルで以下のコマンドを順番に実行してください。
sudo apt update
sudo apt install ca-certificates curl
sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings
sudo curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg -o /etc/apt/keyrings/docker.asc
sudo chmod a+r /etc/apt/keyrings/docker.asc
続けて、Dockerのリポジトリを追加します。
echo \
"deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.asc] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(. /etc/os-release && echo "$VERSION_CODENAME") stable" | \
sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
sudo apt update
最後にインストールします。
sudo apt install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin
インストールが完了したら、動作を確認します。
sudo docker run hello-world
「Hello from Docker!」と表示されれば成功です。
sudoなしで使えるようにする
デフォルトでは docker コマンドに sudo が必要です。毎回入力するのが面倒な場合は、自分のユーザーを docker グループに追加してください。
sudo usermod -aG docker $USER
変更を反映するには、一度ログアウトして再度ログインしてください。
まとめ
DockerはAI環境との相性がよく、私もすぐに手放せなくなりました。環境を分離でき、ツールが壊れても作り直せる。この安心感が、作業を続ける上で大きな助けになります。
まずは hello-world のコンテナを動かして、動作を確認するところから始めましょう。
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