Ubuntu開発環境構築ガイド:VSCode・Git・Node.js・Python
この記事の流れ
- この記事は誰向けか
- この記事でわかること
- 1. VSCodeのインストール
- 1.1 インストール手順
- 1.2 日本語化
- 1.3 推奨拡張機能
- 1.4 AI作業向け設定
- 1.5 ターミナルの統合
- 2. GitとGitHubの使い方
- 2.1 Gitのインストール
- 2.2 初期設定
- 2.3 Gitの基本概念
- 2.4 基本コマンド
- 2.5 GitHubとの連携
- 2.6 よく使うコマンド早見表
- 3. Node.jsのインストール(nvm)
- 3.1 nvmとは何か
- 3.2 nvmのインストール
- 3.3 Node.jsのインストール
- 3.4 npmの基本操作
- 3.5 Astroブログを立ち上げる例
- 4. Python環境の構築
- 4.1 Pythonの確認
- 4.2 venv仮想環境の作成
- 4.3 pipパッケージ管理
- 4.4 AI開発向けパッケージ
- 4.5 よくあるトラブル
- 5. よくある質問
- Q. VSCodeのSnap版とdeb版の違いは?
- Q. Gitのコミットメッセージは日本語で書いていいですか?
- Q. nvmを使わずにaptでNode.jsを入れてもいいですか?
- Q. Pythonの仮想環境を毎回作るのが面倒です。
- Q. Node.jsとPython、どちらを先にインストールすべきですか?
- まとめ
- この記事を書いた人
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この記事は誰向けか
Ubuntuでプログラミングを始めたい方、AIツールを使うための開発環境を作りたい方に向けて、VSCode・Git・Node.js・Pythonのインストールから基本操作までを1記事にまとめました。
この記事でわかること
- VSCodeのインストールと日本語化
- 推奨拡張機能とAI作業向け設定
- Gitのインストールと初期設定
- GitHubとの連携手順
- Node.jsをnvmでインストールする方法
- npmの基本操作
- Pythonのvenv仮想環境の作り方
- pipパッケージ管理
- よくあるトラブルと対処法
1. VSCodeのインストール
【結論】VSCodeはdebパッケージからインストールするのが最も確実です。
1.1 インストール手順
# debパッケージをダウンロード
wget -O /tmp/code.deb "https://code.visualstudio.com/sha/download?build=stable&os=linux-deb-x64"
# インストール
sudo apt install /tmp/code.deb
または、Snap版も使えます:
sudo snap install code --classic
1.2 日本語化
- VSCodeを起動
Ctrl + Shift + Xで拡張機能タブを開く- “Japanese” で検索
- “Japanese Language Pack for Visual Studio Code” をインストール
- 再起動を促すメッセージが出たら「Restart」をクリック
1.3 推奨拡張機能
| 拡張機能 | 用途 | 必須度 |
|---|---|---|
| Japanese Language Pack | 日本語化 | 必須 |
| Python | Python開発 | 高(Pythonを使う場合) |
| Prettier | コードフォーマット | 高 |
| ESLint | JavaScriptリンター | 高(JSを使う場合) |
| GitLens | Git履歴表示 | 中 |
| Docker | Docker管理 | 中 |
| YAML | YAMLファイル支援 | 中 |
| Markdown All in One | Markdown編集 | 中 |
1.4 AI作業向け設定
Ctrl + , で設定を開き、以下を推奨します。
| 設定 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
editor.fontSize | 14 | 見やすさ |
editor.wordWrap | on | 長い行の折り返し |
editor.formatOnSave | true | 保存時の自動フォーマット |
files.autoSave | afterDelay | 自动保存 |
terminal.integrated.fontSize | 14 | ターミナルの文字サイズ |
workbench.colorTheme | Dark+ | 目に優しい |
1.5 ターミナルの統合
VSCode内でターミナルを開けます:Ctrl + `(バッククォート)
これにより、エディタとターミナルを切り替えずに作業できます。
2. GitとGitHubの使い方
【結論】Gitはバージョン管理ツール、GitHubはそのオンライン保管場所です。最初にインストールと初期設定を済ませます。
2.1 Gitのインストール
sudo apt update
sudo apt install git -y
2.2 初期設定
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "your@email.com"
git config --global init.defaultBranch main
git config --global core.editor "code --wait"
2.3 Gitの基本概念
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| リポジトリ | ファイルの変更履歴を管理する場所 |
| コミット | 変更の記録(スナップショット) |
| ブランチ | 並行開発のための分岐 |
| プッシュ | ローカルの変更をリモートに送信 |
| プル | リモートの変更をローカルに取得 |
| クローン | リモートリポジトリをコピー |
2.4 基本コマンド
# リポジトリの作成
git init
# ファイルをステージに追加
git add file.txt
git add . # 全ファイル
# コミット
git commit -m "初回コミット"
# 状態確認
git status
git log --oneline
# ブランチ操作
git branch # ブランチ一覧
git branch feature # featureブランチ作成
git checkout feature # featureブランチに切り替え
git checkout -b feature # 作成と切り替えを同時に
# リモート操作
git remote add origin https://github.com/user/repo.git
git push -u origin main
git pull origin main
2.5 GitHubとの連携
- GitHub でアカウント作成
- 新規リポジトリを作成
- ローカルからプッシュ
# SSH鍵の設定(推奨)
ssh-keygen -t ed25519 -C "your@email.com"
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
# 公開鍵をGitHubの Settings → SSH and GPG keys に登録
2.6 よく使うコマンド早見表
| コマンド | 機能 |
|---|---|
git init | リポジトリ初期化 |
git add . | 全変更をステージ |
git commit -m "msg" | コミット |
git push | リモートに送信 |
git pull | リモートから取得 |
git status | 状態確認 |
git log --oneline | 履歴確認 |
git diff | 変更内容確認 |
git checkout -b branch | ブランチ作成+切り替え |
git merge branch | ブランチを統合 |
git clone URL | リポジトリをコピー |
3. Node.jsのインストール(nvm)
【結論】nvmを使えば、複数バージョンのNode.jsを切り替えて使えます。
3.1 nvmとは何か
| ツール | 説明 |
|---|---|
| Node.js | JavaScript実行環境 |
| npm | パッケージマネージャー(Node.jsに同梱) |
| nvm | Node.jsのバージョン管理ツール |
3.2 nvmのインストール
# nvmのインストール
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.7/install.sh | bash
# ターミナルを再起動、または以下を実行
source ~/.bashrc
# 確認
nvm --version
3.3 Node.jsのインストール
# LTS版をインストール(推奨)
nvm install --lts
# 最新版をインストール
nvm install node
# 特定バージョンをインストール
nvm install 20.10.0
# インストール済みバージョン一覧
nvm ls
# バージョンを切り替え
nvm use --lts
3.4 npmの基本操作
# パッケージのインストール
npm install package-name # ローカルインストール
npm install -g package-name # グローバルインストール
# プロジェクトの初期化
npm init -y
# パッケージのアンインストール
npm uninstall package-name
# インストール済みパッケージ一覧
npm list
npm list -g --depth=0
3.5 Astroブログを立ち上げる例
# プロジェクト作成
npm create astro@latest my-blog
# ディレクトリに移動
cd my-blog
# 開発サーバー起動
npm run dev
4. Python環境の構築
【結論】UbuntuにはPythonが標準で入っていますが、venvで仮想環境を作るのが基本です。
4.1 Pythonの確認
python3 --version # バージョン確認
which python3 # インストール場所
4.2 venv仮想環境の作成
# 仮想環境を作成
python3 -m venv myenv
# 有効化
source myenv/bin/activate
# 確認(プロンプトの先頭に(myenv)が付く)
which python # 仮想環境内のPythonを指す
# 無効化
deactivate
4.3 pipパッケージ管理
# パッケージのインストール
pip install package-name
# パッケージのアンインストール
pip uninstall package-name
# インストール済みパッケージ一覧
pip list
# requirements.txtから一括インストール
pip install -r requirements.txt
# requirements.txtに書き出し
pip freeze > requirements.txt
4.4 AI開発向けパッケージ
# 仮想環境を有効化してから
source myenv/bin/activate
# よく使うパッケージ
pip install numpy pandas matplotlib
pip install jupyter
pip install openai anthropic
pip install requests beautifulsoup4
4.5 よくあるトラブル
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
pip: command not found | pip未インストール | sudo apt install python3-pip |
externally-managed-environment | PEP 668制限 | venvを使う |
| 仮想環境が有効にならない | パスが違う | source myenv/bin/activate を確認 |
ModuleNotFoundError | パッケージ未インストール | 仮想環境を有効化してから pip install |
5. よくある質問
Q. VSCodeのSnap版とdeb版の違いは?
Snap版は自動更新されますが、日本語入力で問題が出ることがあります。deb版は手動更新ですが、日本語入力の問題が起きにくいです。日本語入力を重視する場合はdeb版を推奨します。
Q. Gitのコミットメッセージは日本語で書いていいですか?
可能ですが、英語で書くのが一般的です。チーム開発の場合はプロジェクトの規約に従ってください。個人開発なら日本語でも問題ありません。
Q. nvmを使わずにaptでNode.jsを入れてもいいですか?
可能ですが、apt版はバージョンが古いことが多く、複数バージョンの切り替えもできません。nvmを使うことを強く推奨します。
Q. Pythonの仮想環境を毎回作るのが面倒です。
VSCodeでワークスペースごとに仮想環境を自動認識できます。.vscode/settings.json に "python.defaultInterpreterPath": "./myenv/bin/python" を設定すると、VSCodeが自動で仮想環境を使います。
Q. Node.jsとPython、どちらを先にインストールすべきですか?
Web開発(フロントエンド・ブログ等)をメインにするならNode.js、AI開発やデータ分析をメインにするならPythonを先にインストールしてください。両方必要な場合は、どちらを先でも問題ありません。
まとめ
Ubuntuの開発環境構築は、以下の4つをインストールすれば始められます。
- VSCode — debパッケージからインストール、日本語化+推奨拡張機能
- Git —
sudo apt install git、初期設定とGitHub連携 - Node.js — nvm経由でLTS版をインストール
- Python — 標準Python + venv仮想環境
すべて無料で構築でき、AI開発にもWeb開発にも対応できます。
この記事を書いた人
しろみそ
Windows環境からUbuntuへ移行した経験をもとに、AIツール(Claude Code等)を日常的な作業に組み込む実践を記録しています。「Ubuntu × AI作業環境」という組み合わせの日本語情報が少なかったことが、このブログを始めたきっかけです。実際に手を動かして確認した手順を中心に書いています。